パソコンの普及はイラストにデジタル化のムーブメントを引き起こし、
同時にネットの発展がそれらのイラストの発表に大きな場を提供することになった。
プロアマ含めた数多くのデジタル絵師たちが作品をサイトで発表し、
そのレベルはここ10年でとてつもなく高いものになっている。
彼らのうちの何割かはそれらの作品をコミックやイラストの同人誌という形で
紙に印刷し、いわゆる同人誌即売会で頒布する活動を行っている。
ここ数年、それらの同人誌流通も進歩し、専門の業者が同人誌を扱い、
かつて非弁とでしか手に入らなかった同人誌が新たな販路を得て
いつでも手に入れられるようになってきた。
それなのにイベントでは人気サークルのブースに行列ができる。
彼らの目当てはオフセットの新刊だけでなくこのイベントで下手に入れられない
コピー本といわれるやっつけ仕事の同人誌であることも多い。
人があまり持っていない、好きな絵を所有したいというコピー本熱と
同根のところで手描き同人イラストの静かなブームが起こっている。
一方、売り手にとって見れば普段、なかなか人目に触れることがない
自分の作品に「値段がつく」ということが創作活動のひとつのエネルギー源だ。
たとえ落札価格が画材の原価を下回ったとしても、
自分の書いた一点ものの絵に値段がつくという喜びは
デジタルイラストをサイトで公開することとは違った前時代的喜びがある。
やや稚拙なものからプロ顔負けの作品までが並ぶヤフオク・手描きイラストの世界。
紙の上に描かれたカラーイラストはどこか懐かしい温かみにあふれていて、
ディスプレイで見るCGやカラー同人誌にはない魅力にあふれている。
そんなアナログなムーブメントが今、ひそかに花開いているのだ。
(※使用イラストは作者の許可を得て転載しています)
3年前の状況がわからないんですが、ずいぶん前からあったのかもしれないと思ったり。
(うちは一応2年前ぐらいからチェックし続けてます)
とあるプロ作家も出品してたことも。
同人イベントで宣伝ポスター代わりに置いてたものを出品したら結構な値段になった と語ってる知人もいたそうですが、ひょっとしたらそういったところからひそかにブームが起こってるのかもしれませんね。