
畑亜貴といえばこの人が作詞した曲を発禁にしたら、今年のアニメソングの1/3は
消えてしまうんではないかと思うほどのバケモノ的な仕事量を誇る作詞家。
神前暁はナムコの「もじぴったん」やアイマスの曲等を手がけた作詞作曲家で、
二人の初合作は昨年話題を呼んだハルヒ12話の「God knows...」が初めてだったらしい。
興味深いのは二人ともいわゆる作詞家・作曲家に分化した存在ではなく、
ともにゲーム開発会社でゲームミュージックを手がけた経験を持ち、
作詞もするしDTMの打ち込みもこなす、いわゆるオールラウンダーということだ。
だからいかにも学生バンドらしい青い匂いのする「God knows...」が書けるし、
「もってけ!セーラー服」の日本語の限界に近いラップが作れるのだろう。
この記事の中で特に印象に残ったのは畑亜貴が作詞の作法を語ったくだりである。
作詞をするときは、漠然と全体の「映像」を思い浮かべます。
たとえば女の子たちがいて、屋上でおしゃべりをしている、
みたいな映像を自分の中に作るんですね。
その映像が決まると、歌詞がしゅるしゅるって出てくるので、
曲を聞きながらノートにガーッと書いていくんです。
(中略)
映像のイメージは絡まった毛糸のようなもので、
それをほどいて歌詞という毛糸玉に巻き上げていく感覚です。
あとはいつも、同じ「映像」を正面から見た視点と、
反対側から見た視点、2つ以上の視点を持たせるようにしています。
イメージが決まっただけで「しゅるしゅると」歌詞が出てくる畑亜貴は、
やっぱりイメージを具現化する天才としか言いようがない。

それにしてもこの「DTM MAGAZINE」、今後はどういう編集方針を取るのだろうか。
株式会社寺島情報企画という会社はデコメールとDTMマガジンだけが商材なのだが、
そのDTMマガジンは発行部数は公称3万部、おそらく書店への配本状況を見ると
実売部数は「普段より増刷している」この12月号でも2万部ほどだと思われる。
広告は表2、表4を含めカラー6ページ、モノクロ2ページ。
私が雑誌の編集をやっていた経験で言うと広告収入はざっと150万円。
販売収入は正味率を65%と計算して1950万円、収入合計2100万円。
原価と経費を推察してみるとページ数114ページでカラーが72ページ。
ネット普及のおかげで専門誌の印刷代・用紙代は大幅に安くなっているので
編集・ライティング費・・・250万円
DTP・製版・印刷・・・650万円
用紙代・・・250万円
DVD制作費・・・110万円
合計でざっと1260万円の支出で粗利は840万円。
ミク以前は発行部数12000部だとすると当時の推定収入は1320万円、
何とか黒字が出ていたという感じではないか。
とりあえずミクの別冊を大部数で発行し、本誌もミクページを増やして
増収を狙うのであれば、本誌のメインを占めているDTMソフトの
使いこなしマニュアルを入門者に向けてソフトな路線記事を増やす必要もある。
そのために現在編集者を絶賛募集中のようだが、そのリニュ−アルを果たし、
一般の書店で平積みになって値段が1000円を切るようになれば
寺島情報企画は大化けする可能性もあるのではないか。
(社名は早めに変更したほうがいいと思うけどね)
【12/4追記】
アマゾンに在庫が復活していた。
大増刷したのか、再販なのかわからないが一般書店の店頭では見かけない。
【関連】
■
寺島情報企画■
DTMn - DTM magazine web site■
DTM magazine12月号発売「初音ミク」の第2弾「鏡音リン」も発表(
アキバOS)
■
DTMマガジン12月号を読んだけど(
bLogOval.)
■
(歌)畑亜貴が2007年に入ってから作詞したアニソンリスト(
Syu's quiz blog)